2020Sep北海道10Days DAY01-No.2 「スパシーボ」とフェリー

祇園のあたりをウロウロしたあと、今年の6月に京都の下京区にオープンしたというロシア雑貨と軽食のお店「スパシーボ Спасибо」に立ち寄る。2017年のユーラシア横断の旅以来、ロシアという国に、ぼくはある種の特別な感情がある。

オーナーはロシアのマガダン出身のヴィクトリアさん。ロシア民族舞踊家でありつつ、京都で日本舞踊を学んでいるという。日露の文化交流にも尽力されていて、毎年大規模な交流イベントも主催されている。敬服。
お店の詳細はこちら https://jp.sputniknews.com/opinion/202006217557394/

古民家住宅を改装したと思われるこじんまりとしたつくりで店頭ではピロシキやペリメニも食べることが出来る。店内にはロシアのお菓子や紅茶、衣類や雑貨がならんでいる。缶詰やお菓子などを手にとってみると、キリル文字のパッケージと微妙な質感がなにか郷愁のようなものをさそう。外国の雑貨を扱うお店にありがちな割高感もなく、当初ピロシキだけ買うつもりだったのが、ついロシア愛があふれ出てしまいいろいろ買ってしまった。パニアケースには余分なスペースほとんどないのに。

お気に入りはプーチンさんTシャツ。
<самый вежливый президент> 
直訳すると「もっとも 礼儀正しい(丁寧な) 大統領」とある。これが本気なのかジョークの類なのか、ぼくには判断つかない。「礼儀正しい、丁寧な」の意味が日本語とはすこし異なるのかもしれないし。ん。
ロシアという国は広く、深いのである。ちなみにウズベキスタン製であった。

その後ふたたび四条河原町の鴨川沿いでのんびり過ごし、陽も傾きはじめてきたころようやく舞鶴へ向かう。国道367号、通称鯖街道を北へ進み日本海へ向かう。街灯のない真っ暗な山道を淡々と行く。21時すぎには無事舞鶴フェリーターミナルに到着。

「Go to トラベル」キャンペーンは長距離フェリーにも適用されるのでうれしい。人ひとり+バイク一台で片道2万円超のところが、1万3千円ちょっとになる。往復で1万4千円ちょっとお得になる。よし、道内では美味しいものを食べよう。

当日北海道へ渡るバイクはぼくのを含めて十台ほどであった。年配のライダーが多い。どうやら出航は一時間ほど遅れているようだ。24時をだいぶまわってからようやくバイクの乗船開始。係員の案内に従いスロープをのぼり、指示された場所にバイクを停めるとみな手馴れた所作で荷物を降ろし客室へむかう。

手早く寝床を整え、甲板へ移動するとフェリーは身を震わせるように岸壁をはなれるところだった。
小さくなってゆく港街の灯りを眺めながらビールをあける。
フェリーが出航する際のこのなんともいえない不思議な高揚感。
何度経験してもやはり、いいね。

DAY02につづく

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