年明けて 鐘がなるなり 法隆寺

令和二年走り初め、行ってきました。

走り初め、というほどの距離ではないのだけれど

数ある日本の世界遺産、その第一号「法隆寺」へ行ってきた。

家から20分、片道10kmほど。

世界最古の木造建築の西院伽藍、美しい五重塔をはじめ

シルクロード由来の美しい仏像がてんこ盛り。

拝観料は1500円とやや高め。けどその価値は十分あるよ。

今回、あらためて見てみたかったのは伽藍の回廊、その柱。

「エンタシス」という言葉を聞いたのは中学校の授業だったか。

ギリシャのパルテノン神殿に見られる建築技法が云々、、、

そのパルテノン神殿がアテネに建設されたのが紀元前438年、

マケドニア王国のアレキサンダー大王が多くの人を引き連れて

ペルシャへ遠征したのが紀元前330年頃、

その時アジアに住み着いたギリシャ人が残した文化は

ガンダーラ、中央アジア、北魏、朝鮮半島を経て

西暦650年頃、日本の大和に到達した。この間およそ1000年。うーむ。

いつかこのルートをバイクで辿ってみたいなぁ。

それには北朝鮮、中華人民共和国、新疆ウイグル自治区、アフガニスタン、

イラン、イラク、シリアを通過して、、、

まだまだ当分時代が許してくれないだろうなぁ。

 

パルテノン神殿の柱
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リスボン郊外「発見のモニュメント」

さてリスボン。
この街にはきっといろいろ見所があるのだろうけど、
ぼくが訪れたかったところはリスボンの郊外、
ベレン地区にある「発見のモニュメント」。

過去のポルトガルの栄光「大航海時代」を切り開いた人たちをあしらったモニュメント。
ポルトガル語では<Padrão dos Descobrimentos(パドラオン・ドス・デスコブリメントス)>。
製作されたのは1960年代のサラザール独裁体制下で
特に歴史があるわけでもないのだけれど。

船の舳先に見立てたモニュメントの先頭に立つのは<エンリケ航海王子>。
当時のポルトガル王国の王子。
他のヨーロッパ諸国に先立ち、国家事業として
アフリカ大陸方面への航路を開く先鞭をつけた人。

そのポルトガルで航海技術を身につけ、
1492年にスペインから大西洋を西進、
アメリカ大陸を「発見」したのがイタリアの海洋都市ジェノバ出身の
<クリストバル・コロン>、
英語風に発音すると<クリストファー・コロンブス>。

そのコロンブスに「西周り航路」のヒントを与えた本が
僕らの国を「黄金の国ジパング」としてヨーロッパに紹介した<百万の書>。

それを著したのがイタリアの海洋都市ヴェネチア出身の商人
<マルコ・ポーロ>。
その著書の一部分をさして「東方見聞録」という。

その<百万の書>の内容は、マルコ・ポーロが当時ユーラシア大陸に覇を唱えたモンゴル大帝国の首都・大都(カン・バリク)にて
大カアン「フビライ・ハン」に仕えていたときのことを後年記述したもの。

そのモンゴル帝国が瓦解してできた国々が
現在のロシア連邦の前身、ロシア帝国であり、
現在のトルコ共和国他中東全域を治めたオスマン帝国であり、
現在の中央アジア全域を治めたティムール帝国であり、
現在のインドの前身、ムガール帝国もしかり、
現在のイランの前身、サファビー朝もまたそうであり、
現在の中華人民共和国もまたそうともいえる。

なお、モンゴル帝国が創った大都カン・バリクは現在北京と呼ばれている。


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2019年7月、ポルトガルとスペインへ

もうすぎた話ではあるけど、
今年の7月に二週間あまりポルトガルとスペインへ行ってきた。

妻と飛行機で、現地ではレンタカーで走っているので
このブログのメインテーマである<海外バイクツーリング>とはあまり関係ないけれども、
2017年のXRV750によるユーラシア横断の旅、
その終盤のポルトガルとスペインでの話を織り交ぜつつ
今更ながらだがブログの記事にまとめてみたい。

ルートは以下のとおり。

空路でポルトガルの首都リスボンの空港、そこからレンタカーで
→ファロ→セビーリャ→カディス→(セビーリャ)→グラナダ
→マラガ→(セビーリャ)→(ファロ)→サンタレン
→ポルト→ナザレ→シントラ→(リスボン)→飛行機で日本へ

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シルクロードの果て 西の京

薬師寺にXRV750を停めて、 となりの唐招提寺へは徒歩10分ほど。
(ちなみに薬師寺の有料駐車場は100円だけど、
薬師寺南門の目の前に無料の駐輪場があったりします)

さて唐招提寺。
唐からはるばるやってきた鑑真さんのお寺。
1200年以上前からそのままここにある。

聞くも涙の鑑真の来歴や、
ご本尊の仏像ドリームチーム( 盧遮那仏 /薬師如来/千手観音)などについてはひとまずおいて、
ぼくがこのブログで取り上げたいのは
1200年以上前に鑑真といっしょにここへやってきたお弟子さんたち。

唐招提寺のメインの建物(金堂、地蔵堂、経蔵など)や
仏像群(四天王や梵天、帝釈天像)をつくったのは 安如宝 というお弟子さん。

漢字の名前なので中国の人のように思われるが、
ユーラシア大陸のど真ん中、中央アジアのウズベキスタンにあるブハラという、
シルクロードの歴史あるオアシス商都の出身と言われている。
彼の彫った仏像群は一見してホリの深いお顔立ち。

他にも 軍法力 という現在のマレーシア/カンボジアあたりの出身の人や
善聴 という現在のベトナムあたりの出身の人たちも。

そんな国際色豊かな人々がここ奈良の地で一致協力して唐招提寺を建立し、
ひいては日本という新しい国家の建設に携わっていたことに
思いを馳せてしばしたたずむ。

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令和走り初め

令和初乗り。
行き先は奈良県奈良市の薬師寺と唐招提寺。ほかにもちょろっと。

東塔は現在解体修理中で、幕に覆われているのだが
このゴールデンウィーク中に幕の内部の様子を見学できるとのことでひとっ走り。

薬師寺の西塔は1981年に再建されたもので新しいが、
東塔は1300年以上前の創建時からずっとここにあり、
今回の修繕は創建以来初めて(!)の解体修理。
修理用の足場を使い塔の最上階近くまで登り、
間近に見れる機会なんて、もう二度とないだろうね。

薬師寺については特筆すべきことはもう山ほどあるけど
とりわけ本尊の薬師三尊像、(実は製作者は未だ不明)
僕が一番注目したいのは本尊の台座に刻まれた
・ギリシアの葡萄唐草
・ペルシア蓮華文様
・インドの力神と呼ばれる神様
・中国の白虎、青龍、朱雀、玄武の四方四神 の模様で
堂内の説明書きには
これこそが<奈良はシルクロードの終着点>とよばれる由縁、と書かれている。

  • 1300年以上前、日本という新しい国家の黎明期に
    ユーラシア大陸のあちこちからシルクロードを通じて様々な国の人が集い、
    その痕跡を間近に見ることができることに深い感銘を受けはしないだろうか。

次回は薬師寺のすぐとなり、唐招提寺。

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