『ロシアの道路ってどんなの?』
と、日本の知人友人からメールなどで聞かれるので 『舗装されてるけどなにもない。ただ原野に道がある』 と答えている。
答え方がよくないのか、みな腑に落ちなさそうな反応なので ここに『ごく普通の、どこにでもあるロシアの道』の画像を。
昨日はブラゴベスチェンクスに滞在していたが、 ハバロフスクを西に進むと、2000キロ以上先のチタという街まで 街らしい街がほとんどない。
ここでいう街、とはホテル、旅館や 銀行やATM、市場や修理工場などがある街のこと。 民家があるだけの町ならちらほらある。
ずっとこんな道が続く。 時折ぽつんとガソリンスタンドが現れる。 けれども突然雷雨が来ても隠れる場所もないし パンクやガス欠しても誰も助けてくれない。 頼れるのは自分だけ。
そんな状況は嫌いではない。
今日はこんな道を700キロ近く走ったけど、 明日も明後日もきっとこんな道が続く。
day11 北北西に進路を取れ ーロシアの道路
day10 : ブラゴヴェスチェンクスを散策
ロシアと中国の国境の町ブラゴヴェスチェンクス。
某ガイド本には両国人は互いにビザなしで往来できるとあり、
日本人旅行者はさてどうかわからないが、
パスポートさえあれば、中国に日帰りで行けるのでは。
と、思い船着き場まで来てみたが
チケット売場の説明は全てロシア語。ん?
辞書を必死にひくが、意味がわからない。
船や乗客の様子をじっと間観察していると、
どうも様子がおかしい。中国人がひとりもいない。
・・・どうやらこれは両国を往来する船などではなく、
国境のアムール河をクルーズするだけの船のようだ。
しかしほかにそれらしい船もチケット売場も見当たらない。
某ガイド本には「市場には中国人の店がたくさん入り…」ともあり
その様子も楽しみにしていたが、街中に中国人はほとんどおらず、
市場とやらも見当たらなかった。
これは某ガイド本が間違っていたということ、か・・・!?
仕方なく遊覧船のチケットを買い、乗船する。
ガイド本も間違うことはあるさ。
十分調べずにのせてしまうこともあるさ。
かつて大元ウルス、すなわちフビライ・ハンの
モンゴル帝国時代に、マルコ・ポーロという人が
適当にホラ吹きまくったばかりに、
世界が大きく変わっていったことに思いを馳せているころ、
船はロシアに帰りついた。
day9: ハバロフスクーブラゴヴェシチェンスク
ーーーーー ※僕個人のずぼらが理由の大半ですが サーバーの仕様にもちょっと手間取り (ロシアからのアクセスを拒否されている?) いきなりday9(旅にでてから9日目)から始まっています。 day1~day8と、それ以前の準備にまつわる諸々の記事は 順次アップ/加筆修正していこうかとおもいます。 (時間があるときに、ですが) ーーーーー
ハバロフスクのホテルを出る。
今日の目的地はブラゴベスチェンクス。中露国境の町。
今日辿り着けるかは判らない。とにかく。
進路は西へ。
延々と変わらない風景。
路傍に標識はなく、手元には地図もない。
遥か彼方に見える雨雲。
いま自分がどのあたりにいるのか、
いま走っている道がどこにつづくのか。
わからない。
一瞬では判読しにくいキリルがかろうじて引っ掛かる。
ここだ。左折。あとは目的地まで一本道。 頬がすこし緩む。
雨もあがった。
地平線と真っ直ぐな道。雨上がりの空。美しい。
緯度が高いからか、陽があまり動かない。
振り返れば虹。
地平線にかかる虹。
あの虹をくぐったのはいつの頃だったか。
太陽と虹をつなぐ道を走り続ける。
21時過ぎ、ホテルに辿り着いた。
ジプシーキングス日本公演(大阪)
先日(4/24)ジプシーキングス (Gipsy kings)の
公演行ってきました@大阪フェスティバルホール
Bamboleo[バンボレオ], Vamos a bailar[バモスアバイラル],
Hotel california[ホテルカリフォルニア] 等々
ヒット曲連発で圧巻の2時間でした。途中20分休憩してたけど。
A mi manera[アミマネラ]はニコラさんのアカペラで少しだけ。
超有名曲Volare![ボラーレ]は今回はナシ。
個人的に大好きなEl camino[エルカミノ]も残念ながら聞けず。
なかでもトニーノさんのインスト曲、
Passion[パッション]とInspiration[インスピレーション](鬼平犯科帳のアレ)に感動。
ふと我にかえると口をぽかんとあけて涙ぐんでました。
終盤のDjobi, Djoba[ジョビジョバ] でホールは総立ち。
ぼくも大声出して手が痛くなるまで拍手してました。
日頃から「男子たるもの、たやすく感情にふりまわされてはイカンのだ」などと
己に言い聞かせているつもりだけれども。 (モチロン普段は口にはしないけどね)
会場の熱気と余韻をかみしめつつ、
音楽のもつ感情を揺さぶる圧倒的なチカラに狼狽しながら
会場をあとにしたのでした。