2016年9月北海道ツーリングの報告

アゼチの岬

2016年9月。
北海道ツーリングから戻りはや2週間。
報告しようと思いつつ放置していました。

今年は道東をメインに道内10日間で
約2300kmの走行と、やや控えめな距離。

8月末に甚大な被害をもたらした台風の影響か、
天候は不安定、時には警報出るほどの大雨の中も。
しかしながら、キャンプにグルメに温泉に、
端緒ながらもアイヌの文化にそっと触れ、
北方領土の彼方に霞む近くて遠い隣国に思いを馳せる
豊かな旅でした。

根室駅

Day0:小樽フェリーターミナル-札幌
Day1:札幌-(高速道路)-帯広-足寄-阿寒湖
Day2:阿寒湖-屈斜路湖-斜里-ウトロ
Day3:ウトロ-知床五湖-羅臼-根室
Day4:根室-納沙布-落石岬-霧多布
Day5:霧多布-厚岸-釧路
Day6:釧路滞在
Day7:釧路-野付半島-開陽台-釧路湿原-釧路
Day8:釧路-足寄-芽登温泉
Day9:芽登温泉-(高速道路)-富良野-美瑛-札幌
Day10:札幌滞在-小樽フェリーターミナル

2016北海道ルート

記憶と感動が薄れないうちに、
時系列に沿って記事にしていきたいと思います。
遅ればせながら。

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2016北海道11days

今年も北海道に上陸。

東北と北海道に大きな爪痕を残した台風10号の影響で
フェリーは大幅に遅れたものの、
9月2日京都の舞鶴港を深夜3時45分に出港し、
同日23時45分、無事小樽港に着岸。

今年は『ロシアとアイヌと日本人』という
壮大な裏テーマを掲げつつ、その実
温泉とキャンプを楽しみながら
時々美味しいものも食べて
道東をゆるりと旅する予定。

…でしたが、今回の台風の被害でどうなることか。
慎重に進もう。

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走り初め:京都の金戒光明寺へ

今年に入ってから休日は専ら神社めぐりをしてましたが、
アフリカツインを駆り出して、京都まで軽くひとっ走りしてきました。

今回の目的地は黒谷の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)。

金戒光明寺

幕末の京都は「尊皇攘夷」と「開国佐幕」がいがみ合い、
暗殺、強奪、放火が続発する物騒な世。
治安維持、御所の保護、幕府の威信回復のため設けられた
危険で損な役回り「京都守護職」に命じられ、
はるばる会津(現在の会津若松市、福島県)から
やってきた会津藩の本陣が構えられたのがこのお寺。

山門

まるで城砦のような頑強な山門をくぐると
1000名もの家臣が寝泊りできる宿坊を備えるその広さだけでなく、
広く京都市内を見渡せる高台にあり、京都御所がすぐそばにあることに気づく。

中央政府(徳川幕府)を恨む藩や公卿、その子分で今は「志士」と称される面々。
それらを裏で操り資金と武器を調達する英国商人とその手先の脱藩浪人。

そんな権謀術数うずまく世界で馬鹿まじめに職務に順じたため、
明治新政府から恨まれ、後の戊辰戦争では「賊軍」と呼ばれ
後ろめたいなにかを隠すかのように徹底的に殲滅され、
はては会津の地から追放され、北へ北へと追いやられ・・・

そんなご先祖様を偲ぶ今年最初のツーリングでした。

洛匠
帰途、八坂神社ちかくのわらびもち「洛匠」をお土産に購入。

 

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のこり福

先日、「ショウバイハンジョテでササモテコイ」のお囃子で有名な
大阪の某神社に行って来ました。いわゆる「残り福」。

駅の改札を降り、道端に隙間なく並んだテキ屋と屋台の間を
笹やら熊手やらハリセンやらを持った人々に押し流され、
鳥居や手水鉢があったのかどうかもわからないまま
少しだけ奮発したお賽銭を遠くから投げ入れたけれど、
はたしてちゃんと届いたのかどうか。

二拝二拍手一拝したけれど、誰に頭を下げたんだっけ。

境内でおみくじを引いたら、人生初の「凶」。
けれどもここではそれ以外出る気がしない。
どこかからしゃがれた笑い声が聞こえてくる。

境内にうずまく情念にはじきだされ
あとは振り返ることもなく、いくつか買い物をすませ帰途につきました。ふぅ。

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三輪の神社めぐり

奈良県桜井市の「檜原神社」へ参拝してきました。

奈良を代表する三輪の「大神神社(オオミワジンジャ)」は
「本殿」がなく、「拝殿」の向こうの三輪山を神のお社として
祀っていることで有名ですが、北へ徒歩30分のところにある摂社「檜原神社」は
本殿どころか拝殿すらなく、ただ「三ツ鳥居」の向こうの山を
御神体として拝む、古来の神道のかたちを現在に伝える神社。

その三ツ鳥居を参拝して振り返ると、
「注連柱」の向こうに秀麗な二上山を望む。
春分・秋分の時期には二上山の間に沈む夕陽が見られるとのこと。

これだけでも十分劇的だけど、さらに興味深いことに
本社の大神神社はオオモノヌシ(出雲)、
摂社の檜原神社の祭神はアマテラス(伊勢)を
「同じ三輪山」を神のお社として祀っていること。

しかも。

檜原神社の北には大和(オオヤマト)神社があり
祭神は大和大国魂神(ヤマトノオオクニタマ)といい、
「戦艦大和」に勧請されていたことは知られているけど
本来は大和国の、ひいては日本全土の神様。

元々アマテラスとともに宮中で祀られるほど
朝廷から重視されていた神様にもかかわらず
「霊威が強すぎる」ゆえに別々の場所に祀られることとなり、
ヤマトノオオクニタマは今の地(大和神社)に、
アマテラスはこの笠縫邑(檜原神社)に一旦祀られたのち、伊勢神宮へ・・・

一般に、日本の最高の格式を持つのは伊勢神宮とされるけど、
それに並ぶ格式を持っているはずの大和大国魂神が鎮まるお社は
ひっそりとしていて参拝客もまばら・・・

これら三社は、この国のなりたちを思うときに重要な意味があるように思う。

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