帯広から阿寒湖へ-2016北海道Day1-2:(9/4)

帯広を出てから足寄を経て、阿寒湖まで来た。

阿寒湖は、かなしい。

湖上には遊覧船が浮かび
湖畔には温泉ホテルがたち並ぶ。
観光バスが数台連なり今日も人で賑わう。
アイヌ楽器「ムックリ」の音がひっきりなしに響き、
夜おそくまでつづくアイヌの舞踊に観光客が集まる。

阿寒湖アイヌコタン

それなのに漂う不思議な哀愁を感じながら、
アイヌコタンのみやげもの屋をはしごするのが好きだ。
絵葉書、木彫りの熊、アイヌモチーフの様々なアクセサリー。

おみやげのまりも
そして陳列されるおみやげの「まりも」。
この地に伝わる「まりも・愛の伝説」を
印刷したボードがそこかしこに張り出されている。

うろ覚えながら、以下その概要。

昔、阿寒湖の酋長の娘セトナとそのしもべのマニベはいつしか恋仲となる。
しかし、身分の違いからふたりの恋はかなしくも破れ、
セトナは酋長の決めた他の男と結婚することに。

婚礼の夜、セトナはマニベが遠くで奏でる美しい草笛の音に誘われ
湖畔にさまよい出で、そして二人は月淡き湖水に丸木舟で漕ぎ出す。
この世で結ばれぬ運命を、ふるさとの湖底で結ぼうと二人は身を投げ・・・

酋長はじめ村人はみな二人の深い心を知り、その幸せを祈ったという。
この男女の激しい恋の魂が「まりも」となって永遠に生きると伝えられる。
そして現在、相愛の男女がまりもに祈ると幸せになるという・・・

そんな内容だったと思う。

阿寒湖版「曽根崎心中」か、はたまた
アイヌ版「ロミオとジュリエット」というべきか。
かすかに違和感を感じなくもない。

阿寒湖の桟橋

ちなみに例の「まりも」はちゃんと生きている本物。
しかしおばちゃんが手の平で丸めて作ってるのは公然の秘密。

「藻くず」をきれいに丸めるための匠の技や極意などは、ない。
「自然な球形に」とか「相愛の男女の幸せを祈って」などはさらさらない。
年間数千万円を売り上げるという恋の魂は
「テキトーにくるくるっと丸めてるだけ」だそうな。

なお、さきほどの「伝説」、
昭和の時代に観光客用のPRとして、
思いつきでつくられた「伝説」だそうです。

阿寒湖は、かなしい。

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