世界の道#4 Transamazônica (BR-230/アマゾン横断道路/Brasil)

「Rodovia Transamazônica」。
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現地ポルトガル語では「ホドビア トランザマゾーニカ」と発音し、
英訳すると「Trans-Amazon Highway」、即ち「アマゾン横断道路」。
その名のとおり世界最大のジャングル、アマゾン熱帯雨林を東西に横断している
ハイウェイで、国道としての総延長距離は4200kmに及ぶ。

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ハイウェイとは名ばかりで、開通から40年以上たつ今でもその大部分が未舗装路で
原始の時代から続く深く厚い緑の壁と、赤い土の眩耀が遥か彼方まで続く。
大地は波状にうねり、さながらジェットコースターのように
底まで落ちては這い上がり、頂上で一息つくとまた足元は目もくらむ傾斜・・・

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川に架けられた橋 -時にはただの丸太だったりする- を
いくつもわたって突き進んでゆく。

アマゾンの赤土は乾燥すると非常に細かい粒になり、
遥か地平線に赤い霧がもうもうと立ち上がると、トラックが近づいてくるのが分かる。
白昼でもライトをつけて走らねばならぬほどの赤い土煙とすれ違うと
バイクも人も、樹も標識も、何から何まで赤く染まる。
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幸い私は雨に当たらなかったが、一度豪雨が降ると
道路は冠水どころか川となり、粘土質の滑りやすい土と相俟って
四輪駆動車ですら流されてしまうこともあるらしい。
この熱帯雨林が雨期に入るともはや道ではなくなる。
自分の撮った写真でなくて恐縮だが、こんな状態になるようだ。

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熱帯のジャングルを一日走り、へとへとに疲れ果てた夕暮れ。
赤道に近いので、ほぼ朝6時に日が昇り、ほぼ夕方6時に日が沈む。
頼りにしていたガーミンGPSに「町」と表示してある場所に辿り着くと、
そこには赤茶けた十字架がひとつ、ぽつんと立っているだけの墓地だったときの
絶望感は忘れられない。

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そして日没。
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得体の知れない動物の咆哮や呻き声。
ひたひたと迫ってくるように聞こえる足音。
何かが息を殺してこちらを見ているような気配・・・

ジャングルの真ん中で夜が迫ってくる恐怖をどう伝えようか。

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